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2006 04,19 11:07 |
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「アスペクト」というと、世間では(といっても私の周辺しか分かりませんが)、最初に連想するのがアスペクト比で、次がアスペクト指向のようです。ところが、学生時代に言語学にはまっていた私としては、「アスペクト」と聞いて最初に連想するのは、どうしても文法上の「相」なのです。
では、文法上のアスペクト(=相)とは何なのかについて、今回は書いてみたいと思います。アスペクト比やアスペクト指向の話だと思って見に来られた方、ごめんなさい。でも、せっかくなので見ていってください。 文法上の相(aspect)というのは、態(voice)や時制(tense)と並んで、述語の状態を表す概念です。「態」は能動態とか受動態とか使役態といったものですし、「時制」は現在、過去、未来といった時間の概念を表すものです。そして、「相」は動作の完成度を表すものです。 動作の完成度とは何かというと、要するに、開始、継続、完了、終止といった概念です。日本語の場合、次のような具合になります。
ところで、「アスペクト」という用語は占星術でも使用するようです。何でも、火星とか木星とかの天体がなす角度を意味するようで、生まれた時刻が分からない場合でも、アスペクトを利用すれば概要がつかめるそうです。 今回もまた、どうでもいい話を書いてしまいました。ところ変われば品変わるではないですが、普段何気なく使っている用語も、分野が変われば全く違った意味になるということですね。 PR |
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2006 04,18 16:19 |
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昨日は大変な目に遭いました。妻が、期限切れの「桜でんぶ」を食べて、「食あたり」になったからです。背中から腰にかけてのねじれるような激痛と、激しい嘔吐で、明け方の4:00からもがいていました。
さらに、今月初めに長女が罹っていた「おたふくかぜ」に感染した長男が発症したのも昨日の朝でした。おたふくかぜは潜伏期間が2週間なので、この前の土日か週明けにも発症するだとうと予想していたのですが、まさにその通りになりました。 仕方が無いので、近所に住む義妹に応援を頼み、交代で妻を病院までおぶっていきました。長男は感染症なので、観察室に隔離されるし、妻は点滴を2本も打たれるしで、てんやわんやの一日でした。 幸いにして、どちらも深刻な事態にならずに済みましたが、病院まで妻をおぶっていった私と義妹は、昨夜から激しい筋肉痛に悶絶しています。結局、何ともなかったのは、おたふくかぜを弟にうつした長女だけでした。 おたふくかぜは仕方ないとしても、みなさんも期限切れの食品を食べるのはやめましょう。もったいないからと思っても、食あたりで医者にかかると、それ以上の費用がかかります。昨日も5,000円ぐらいかかりました。こんなのの積み重ねで、来年の確定申告ではまた医療費控除を申請する羽目になるのかもしれません。 |
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2006 04,14 23:49 |
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なぜか今になって「新造人間キャシャーン」にはまっています。BIGLOBEから、毎週水曜日の15:00に2話ずつ無料配信されているものです。さすがに水曜日の15:00になってすぐには無理ですが、時間を見つけて鑑賞しています。
子供の頃に見ていたときは、ただ何となくアンドロ軍団をやっつけるキャシャーンの格好よさを無邪気に喜んでいたのですが、大人になってから見ると、また違った印象を持つものです。'70年代のタツノコプロの作品には、このキャシャーンといい、ガッチャマンといい、現在ではなかなか見られないシリアスな名作アニメがあります。 昔のアニメ作品だけのことはあって、いろいろと突っ込みを入れたくなるところももちろんあります。フレンダーのあり得ない変形はまあいいとしても、なぜ劇中に登場する戦車が第二次大戦風のデザインなのか、しかも、イタリア軍とか、その辺のマイナーな雰囲気を持っているのです。 それと、なぜ劇中に登場する人々は、揃いも揃ってキリスト教徒なのかも謎です。東博士の古城(後にアンドロ軍団の本拠地)は一体どこの国にあったのかも謎です。ルナはなぜあんなに超ミニなのかは更に謎です。 ところで、現在配信中の作品は、テレビ放映時のオリジナルのものとは若干異なっています。というのも、いわゆる「不適切な表現」というものに対して、音声がカットされており、ときどきブチブチいうのです。その単語だけカットしても、文脈から何と言っているのか容易に想像がつくのですが、なぜ「(ロボットが)狂った」という表現が不適切なのか、私には理解できません。 このような「言葉狩り」は、私たちの知らないところで急速に進んでいるような気がします。そして、知らず知らずのうちに、一種のマインドコントロールを受けている気がするのは私だけでしょうか。アンドロ軍団の人間狩りはアニメの中だけの話ですが、言葉狩りは現実に行われていることであり、ときどき怖くなることがあります。 今週末は九十九里で合宿なので、明日は4時過ぎの起床です。もう12時前なのでそろそろ寝ます。 |
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2006 04,13 00:52 |
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2006 04,12 01:04 |
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この春から長女が小学校に通い始めました。幼稚園の頃から少しずつひらがなを練習していたのですが、ある程度わかるようになってくると、いろいろと疑問が出てくるものです。
先日も、ぱ行に用いる「半濁点」はなぜ○を書くのか、という話題になりました。尋ねられてしまうと、小学一年生相手に、馬鹿正直に答えてしまうのが私の性分です。 というわけで、半濁点はなぜ○を書くのかですが、昔は清音に不濁点(濁音ではないことを表す記号)として、右上に○を一つ書いていたのですね。そして、濁音は右上に○を二つ書いていました。この○二つは、やがて簡略化されて点二つになり、それが現在の濁点になっています*1。 半濁点は、もともと不濁点だったわけですが、では、ぱ行は清音なのでしょうか? 実は、日本語の発音というのは、時代とともに結構変化しているんですね。平安期から鎌倉期にかけては、母音の発音は旧仮名遣いそのものでした。「今日(けふ)」は、大雑把にいうと、鎌倉期に「けう」になり、室町期になってやっと「きょう」になるんですね。 母音の変化は旧仮名遣いからある程度想像が付くのですが、子音の変化はなかなか分かりません。中国人が音訳したものや、ポルトガルの宣教師が書いた文献などをもとに、いろいろ研究されているようです。そして、どうやら、は行の子音は、大昔は [p] 音だったようなのです。それがやがて、[F] 音(現在の「ふ」の子音)になり、江戸後期に [h] になったようなのです*2。室町期のなぞなぞで、「母には二度あいたれど、父には一度もあわず」というのがあり、その答えが「唇」ということなのですが、 [F] 音で発音していたのであれば合点がいきます。おそらく、古代には [p] 音で発音していた「は行」は、中世に入って [F] 音に変化したわけですが、漢語を発音する上で、再び [p] 音が復活し、それが「ぱ行」になったものと思われます。例えば、「海」という字の音読みは「かい」ですが、元の子音は [x] 音(ドイツ語の Buch の ch や、スペイン語の j と同じ音)だったものと思われます。そして、上代から古代の日本語には [x] 音も、それに近い [h] 音もなかったため、[k] 音が当てられたものと思われます。それが後の時代になると、日本語に [h] 音が現れていたこともあって、「上海」のように「はい」と音読みするようになったのでしょう。妻は、それなりに興味深そうに説明を聞いていましたが、長女にはチンプンカンプンだったようです。こんな内容を小学一年生に説明するには、一体どうすればよいのでしょうね。 *1 実際には、点を三つまたは四つ書くケースもあったようです。 *2 正確には、「ひ」の子音は [ç] (ドイツ語の ich の閉子音と同じ音)ですし、「ふ」の子音は [F] になります。 |
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