2025 01,30 14:42 |
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2006 04,19 11:07 |
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「アスペクト」というと、世間では(といっても私の周辺しか分かりませんが)、最初に連想するのがアスペクト比で、次がアスペクト指向のようです。ところが、学生時代に言語学にはまっていた私としては、「アスペクト」と聞いて最初に連想するのは、どうしても文法上の「相」なのです。
では、文法上のアスペクト(=相)とは何なのかについて、今回は書いてみたいと思います。アスペクト比やアスペクト指向の話だと思って見に来られた方、ごめんなさい。でも、せっかくなので見ていってください。 文法上の相(aspect)というのは、態(voice)や時制(tense)と並んで、述語の状態を表す概念です。「態」は能動態とか受動態とか使役態といったものですし、「時制」は現在、過去、未来といった時間の概念を表すものです。そして、「相」は動作の完成度を表すものです。 動作の完成度とは何かというと、要するに、開始、継続、完了、終止といった概念です。日本語の場合、次のような具合になります。
ところで、「アスペクト」という用語は占星術でも使用するようです。何でも、火星とか木星とかの天体がなす角度を意味するようで、生まれた時刻が分からない場合でも、アスペクトを利用すれば概要がつかめるそうです。 今回もまた、どうでもいい話を書いてしまいました。ところ変われば品変わるではないですが、普段何気なく使っている用語も、分野が変われば全く違った意味になるということですね。 PR |
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