2025 01,31 08:06 |
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2006 06,09 19:05 |
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私が所属している会社の営業担当は、元々汎用系のソフトウェア開発を行っていた技術者です。私も立場上、ときどきフリーエンジニアの方の面接に立ち会うのですが、フリーエンジニアの中には、これから守備範囲を拡大したり、あるいは分野換えをしようとする方も少なからずいます。そんなとき、営業担当の彼は、必ずといっていいほど、組み込み分野をお勧めしています。
どちらかといえば組み込み分野に近いところにいる私としては、組み込み分野をそのようにお勧めしてくれるのは喜ばしいことです。彼が、組み込み分野を勧める理由を聞くと、「なるほどなあ」と思わされます。 まず、業務系といいますか、例えば Visual Basic を専門にされている方などは、ついこの間まで VB6.0 だったのが、.NETに変わってからは、ほとんど別のスキルが要求されるようになってしまいました。実際上はともかく、案件の引き合いの観点からは、そういうことのようです。 VB に限ったことではありませんが、業務系の開発の場合、どうしてもスキルの賞味期限が短く、せっかくスキルを身に付けても、次から次へと新しいものが登場して、そのたびに新しいことを習得していかなければなりません。 しかも、比較的初心者にも易しい開発環境だけに、新しいスキルをどんどん身に付けていったとしても、若い人たちの習得速度も速いため、どうしても歳がいくと仕事が減ってしまうと言うのです。その点、組み込み分野だと、C言語さえ習得しておけば、かなり長期間にわたって通用しますし、高齢になっても比較的仕事があるとのことです。 もっとも、組み込み分野だと、新しいことを全く覚えなくても良いというわけではありませんが、特定分野の業務知識が要求されることも比較的少なく、純粋に技術的なスキルさえあれば、いろいろなプロジェクトに入り込める余地があるようです。 組み込み開発は、PC上でちょちょいのちょいとはいきませんし、開発ツールも前時代的なことが多々あります。結果として、若い人たちには、なかなかなじみにくい分野なのでしょう。組み込み開発の業界全体からすれば、それは速やかに改善すべき状況なのですが、フリーエンジニアという立場の弱い人たちにとっては、ある意味でチャンスが転がっている分野なのかもしれません。 PR |
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