2025 01,31 02:38 |
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2006 09,10 12:25 |
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一昨日から一泊で、沼津で行われた第3回TOPPERS開発者会議に参加しました。主な議題は、SMPカーネル(対称型マルチプロセッサ向けカーネル)、標準割り込み処理モデル、改定ロードマップ、そしてASPカーネルでした。
例によってあまり具体的なことは書けないのですが、TOPPERSプロジェクトが扱っているカーネルも種類が増えてきたので、従来のカーネルとの互換性がいろいろと問題になるというか、しがらみになってきている印象を受けました。 最近の技術検討の多くは、一般のユーザーからみればほとんど興味のないような重箱の隅的なものも多いのですが、完成度を上げていく過程ではこうした作業は不可欠だと思います。特に、(カーネル間や処理系間の)ポータビリティに関する議論は非常に細かく、(特定環境で動けばよい)普通のアプリケーション開発ではあり得ないような話をしていたりします。 他には、最近よく話題になるのはgoto論争です。goto論争自体は非常に古いテーマですが、今日に至るまでこれといった結論は出ていません。この話題は、よく宗教論争といわれますが、goto肯定派と否定派の溝はなかなか埋まらないようです。 ところで、TOPPERSプロジェクトの技術会議に集まる多くの方々はgoto肯定派のようで、この話題が出た場合でも、肯定派と否定派の対立のような構図はなく、いかにしてgotoを容認させるかといった話になりがちです。 私もgotoは躊躇なく使う方ですが、不特定多数を相手にしているとgotoを禁止したくなる気持ちもわからなくもありません。つまり、自分はgotoを使えても、周りにgotoを正しく使いこなせない同僚が何十人もいると、個々に正当性を検証するよりは全面的に禁止にしたいのでしょう。逆に、gotoを使うべきところで使わないと、可読性が下がりますし、コードの複雑さも増します。gotoの使い方が分かっている者にとって、gotoを使えないのは大きな足かせになるわけです。 以前にも書いたように、私は宗教論争は必ずしも嫌いではありませんが、gotoに関しては、立場や状況が異なるもの同士が、自分の立場や状況にあった方針を世間一般に対して強要しようとしても、やはり無理がありますね。 goto論争の話が大半を占めてしまいましたが、(非会員の目に触れる)ここで書ける内容が限られているのでそうなっただけで、2日もかけてgoto論争をやっていたわけではないので誤解のないようにお願いします。 PR |
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